本文へスキップ

知っていただきたいこと

ジュエリーの正しい保管方法|湿気対策も|Aurea

日本の湿気や梅雨の時期にも役立つ、ジュエリーの正しい保管方法をご紹介。傷や変色、ネックレスの絡まりを防ぎ、旅行時にも安心な収納のコツを、Aureaのジュエラーが分かりやすく解説します。

Theo LindqvistWrites about stones, for Aurea8 min read
開いたクリーム色のベルベットのジュエリーボックス、仕切られたスペースにオーバルストーンのリングとペアドロップのイヤリングが収められている

上質なジュエリーは、何十年も身につけられるようにつくられています。けれど、身につけていない時間をどう過ごすかが、そのジュエリーの経年変化に、身につけている時間と同じくらい大きく影響します。傷やチェーンの絡まり、くすんだ金属の輝きは、たいてい一度の事故ではなく、長い時間をかけて積み重なった、間違った保管の結果として現れます。どれも特別な収納棚や大きな出費を必要とするものではありません。この記事では、ファインジュエリー——石そのものと、それを留める金属——を、届いたときのままの状態に保つための、いくつかの習慣をご紹介します。あわせて、日本のように湿度の高い環境でジュエリーを保管する際に、知っておくと安心なポイントもお伝えします。

白い布の上の仕切り付きジュエリーボックスに入った、透明な石をセットしたリングとドロップイヤリング

なぜ保管がこれほど大切なのか

ファインジュエリーは、他のもの以上に、他のジュエリーによって傷つけられることが少なくありません。ダイヤモンドは天然の物質の中でもっとも硬いため、触れ合ったままにしておくと、やわらかい石や金属の留め具——もう一つのダイヤモンドの台座や、隣に置かれたチェーンの表面まで——を傷つけてしまうことがあります。米国宝石学会(GIA)は、この点をはっきりと述べています。「ジュエリーを引き出しやドレッサーの上に無造作に置いてはいけません。それは傷や石の損傷を招くようなものです」(Gemological Institute of America, n.d.)。石そのものが脆いわけではなく、金属の表面や磨き上げた輝き、そして無造作に触れ合ったピース同士こそが、最初にダメージを受ける部分なのです。

ピースそれぞれに、専用の場所を

このガイドの中でもっとも役に立つ習慣は、同時にもっとも簡単な習慣でもあります。それは、保管中に二つのピースを絶対に触れさせないことです。多くのファインジュエリーの持ち主が利用する米国の保険会社Jewelers Mutual Groupも、まさにこの方法を勧めています。「ファインジュエリーは、柔らかい布や、ふた付きの個別のジュエリーボックスに入れて保管し、傷を防いでください」(Jewelers Mutual Group, n.d.)。GIAも同様に、手間のかからない方法を提案しています。「多くのジュエリーは、購入時の箱やポーチに入っています。それこそが、しまっておくのに最適な場所です」(Gemological Institute of America, n.d.)。

これは、Aureaのピースについても、そのまま当てはまります。シンガポールから届く箱やポーチは、輸送のためだけのパッケージではありません。内側が柔らかい素材で仕立てられ、ピースのサイズに合わせて作られており、日常的な保管場所としても十分にふさわしいものです。リボンを外したあとに、指輪をひとつのトレイにまとめたり、イヤリングを共用のお皿に入れたりする必要はありません。よく身につけるピースで箱が少し使いにくいと感じる場合は、仕切りが個別に分かれた布張りのジュエリーケースが、同じ役割を果たしてくれます。

湿気と熱からジュエリーを守る

空気中の湿気は、金属のくすみや変色を招く、目に見えにくい原因のひとつです。そして、日本のように湿度の高い環境で保管する場合には、実際に無視できない要素になります。気象庁の統計によると、東京の平均湿度は、冬でも51パーセント前後、6月から7月の梅雨の時期には75〜76パーセントほどにまで上がります(気象庁, n.d.)。窓際や浴室、冷房のない部屋に置かれたジュエリーボックスは、空調の効いた部屋に置かれた同じ箱よりも、明らかに多くの湿気を含んでしまう可能性があります。

金属の変色を扱うジュエルカフェの解説記事も、この点を裏付けています。ジュエリーの変色の多くは、合金部分の酸化が原因であり、汗や湿気、空気への露出をできるだけ避け、購入時の箱のような密閉性の高い場所で保管することが効果的だとされています(ジュエルカフェ, n.d.)。実践としては、窓際や暖房器具の近く、湯気のこもる浴室を避け、涼しく乾いた引き出しや棚にしまうことに尽きます。梅雨から夏にかけての時期には、小さなシリカゲルの乾燥剤や防湿シートを保管箱にひとつ入れておくだけでも、部屋そのものよりも箱の中を乾いた状態に保つことができ、手間のわりに大きな効果が期待できる習慣です。

チェーンを絡ませないための保管

チェーンのあるピースは、「絡まりを解くのが面倒だから」という理由だけで、身につける機会を失ってしまいがちです。必要なのは特別な箱ではなく、十分な「間隔」です。日本の宝飾業界団体であるプラチナギルドインターナショナルも、ネックレスは他のネックレスと一緒にせず、単独で保管するよう勧めています。ジュエリーボックスの専用コンパートメントに伸ばした状態で収めるか、よく身につけるものは専用のスタンドに掛け、それ以外はチェーンをまっすぐ伸ばしてポーチにしまうのがよいとされています(プラチナギルドインターナショナル, n.d.)。留め具を先に留めてから、まっすぐ伸ばした状態でしまわれたチェーンは、ほとんど絡まることがありません。トラブルが起きるのは、複数のチェーンを同じトレイに緩く入れたままにしていたり、繊細なチェーンを凹凸のあるピースのそばに置いてしまったりする場合です。

ジュエリーボックスにすべてのチェーンを個別に収める仕切りが足りない場合は、ピースごとに柔らかいポーチを一つ用意するだけでも十分です。しまう前に留め具を留めるだけの、ほんの数秒の手間です。

旅行にジュエリーを持って行くとき

後になって気づく損傷の多くは、実は旅行中に生まれています。ポーチの中で他の荷物と触れ合ったり、スーツケースのポケットに直接入れられたり、ティッシュに包まれただけで実質的な保護がなかったりするケースです。プラチナギルドインターナショナルも、旅行用のジュエリーケースを使い、チェーンをきちんと固定してから持ち出すことを勧めています。ネックレス専用の切り込みや、留め具付きのベルトが付いた専用ケースは、汎用的なポーチよりもしっかりとピースを固定してくれます(プラチナギルドインターナショナル, n.d.)。内側が柔らかい素材で、個別のスロットが分かれている旅行用ケースは、自宅のジュエリーボックスと同じ役割を、移動中の荷物の中でも果たしてくれます。

特に大切なピースについては、預け入れの荷物ではなく手荷物として持ち歩き、可能であれば購入時の箱やポーチのまま持っていくのがおすすめです。バッグの中でかさばらないサイズで、もともとそのピースを守るために作られています。

続けやすい、シンプルな習慣

保管中のジュエリーに起こるダメージの多くは、実は「外したあと、しまうまでの間」に起きています。浴室の棚に一晩置いたままだったり、ベッドサイドに数週間置きっぱなしだったり、バッグの中に入れたままだったり。短く、続けやすい習慣があれば、そのほとんどを防ぐことができます。

その日のうちにしまう。外したまま一晩置くと、部屋の湿気やほこり、香水の影響をそのまま受けてしまいます。外したらすぐに、箱やポーチに戻すようにしてください。

しまう前に軽く拭く。柔らかく糸くずの出ない布で、肌や乳液、香水のわずかな付着を取り除くだけで、石の輝きや金属の光沢が長く保たれます。

浴室には置かない。鏡の前で便利に感じられても、湯気と湿気の多い浴室の棚は、ファインジュエリーの保管場所としてもっとも適さない場所のひとつです。

時々、様子を見る。あまり身につけないピースでも、時々取り出して状態を確認し、乾いた箱に戻してあげることは、何年も触れずにしまい込んでおくよりも、はるかに良い習慣です。

特別な道具は要らない、続けることが大切

ここまでの内容に、大掛かりなものは何もありません。柔らかい内装の箱、ピース同士の少しの距離、直射日光や熱を避けた乾いた場所。この三つだけで、ファインジュエリーが必要とすることの大部分をカバーできます。どれも意識せずに続けられる小さな習慣であることこそが、大切な点です。こうしてきちんと扱われたピースは、二十年後も、届いたばかりの日と変わらない佇まいを保っていられるはずです。

特定の石やセッティングについて詳しく知りたい場合や、すでにお持ちのピースの保管方法に迷いがある場合は、無料のコンサルテーションをご予約いただければ、ジュエラーが直接ご相談に応じます。プレッシャーも、ご購入の義務もありません。Educationセクションでは、証明書や4Cs、ラボグロウンと天然石の違いについても、同じように率直な視点でご紹介していますので、次のピースを選ぶ前にあわせてご覧ください。

ジュエリーボックスの中に巻かれたゴールドのチェーンブレスレット、ロブスタークラスプで留められている

よくある質問

ジュエリーの保管で一番大切なことは何ですか。

それぞれのピースを、柔らかい内装の箱やポーチ、仕切りのあるコンパートメントに個別に収め、他のピースと触れさせないことです。直射日光や湿気を避けた、涼しく乾いた場所を選んでください。多くの場合、購入時に付いてくる箱やポーチだけで十分です。

湿気はジュエリーにどのような影響がありますか。

はい、影響があります。空気中の湿気は金属の変色や、時間の経過とともに光沢が失われる原因になります。東京の夏の平均湿度が75〜76パーセントほどに達するように、日本のような高湿度の環境では、特に意識しておきたい点です。乾燥した空調の効いた場所での保管や、梅雨から夏にかけて保管箱にシリカゲルの乾燥剤を入れておくことで、変色を防ぐことができます。

ネックレスが絡まないように保管するにはどうすればいいですか。

チェーンは留め具を留めた状態で、個別のコンパートメントやポーチに、他のピースと触れないよう十分な間隔を空けて保管してください。絡まりが起こるのは、ほとんどの場合、複数のチェーンを緩くまとめて置いてしまうためであり、チェーンそのものの問題ではありません。

旅行にジュエリーを持って行くときはどう保管すればいいですか。

預け入れの荷物ではなく、手荷物として持ち歩くのがおすすめです。ソフトタイプの旅行用ジュエリーケース、または購入時の箱に入れておけば、他の荷物に押されて型崩れしたり、紛失したりするリスクを減らせます。

保管中のジュエリーはどのくらいの頻度で見直せばいいですか。

荷物を詰めたスーツケースの中の開いたトラベルジュエリーケース、リング、フープ型のイヤリング、パールのスタッド型イヤリングが収められている、折られたストライプのシャツのそばに

数か月に一度を目安にするとよいでしょう。あまり身につけないピースであっても、変色や状態の変化を早めに気づくことができ、留め具や爪がしっかりしているかも確認できます。

Theo Lindqvist

Writes about stones, for Aurea

Theo answers the questions people ask before they buy — about origin, certification, and what a stone actually is. He'd rather a piece read plainly than impressively.

毎日つけっぱなしでも平気?ジュエリーを外すべき場面|AUREA

ダイヤモンドやルビー、サファイアの硬さと安定性から、毎日つけっぱなしにできるジュエリーと、水泳や香水の前に外したい場面を、AUREAが根拠をもとに丁寧に解説します。

ジュエリーの保証とお手入れガイド|Aurea

ファインジュエリーの保証はどこまで守ってくれるのか、証明書やレシートがなぜ大切なのか。Aureaが購入後も伴走するお手入れと保証の考え方を、落ち着いた視点でご紹介します。

ラボグロウンダイヤモンドは本物?天然との違い|AUREA

ラボグロウンダイヤモンドは本物のダイヤモンドです。炭素も硬度も輝きも天然と同じ。FTC・GIA・IGIの見解をもとに、AUREAが鑑定書付きの石だけをお届けする理由を解説します。